終わりを思い描くことから始める~死生観について~『7つの習慣』より

読書ネタ

こんにちはー!
1週間が過ぎ去るのが早すぎることに、焦りを覚える今日この頃のドクターコンちゃんです!

ボクのとてもお気に入りの自己啓発本として、『7つの習慣』があります。

『7つの習慣』の紹介


リーダーシップについての本ということですが、ビジネスではなくとも、
より良い人生を送るために、プライベートにでも、誰にでも適応できることが書いてあります。

この本の何がいいかって、アメリカ史上始まって以来、出版されたありとあらゆる自己啓発本の類を調べ、
共通する事項をまとめたような内容だからです。

出版からかなり時間が経っていますが、未だに読まれていることから、
普遍的な内容が含まれているものと思います。

ちなみにこの本の中に書かれている7つの習慣を、見出しだけ書き出すと、以下になります。

  • 第1の習慣 主体的である
  • 第2の習慣 終わりを思い描くことから始める
  • 第3の習慣 最優先事項を優先する
  • 第4の習慣 Win-Winを考える
  • 第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される
  • 第6の習慣 シナジーを創り出す
  • 第7の習慣 刃を研ぐ

ボクも結構悩める中年なので、医学書以上に(オイオイ(^^;)、流行りの自己啓発本などに目を通すことが多いのですが、
確かに、同じようなことが大体この本の中に書いてあります。

むしろ新しい本は、この本の一部を切り取って、違うアレンジで出版しているかのようです。

結局、人間のやること、考えることなんて古代からそんなに変わっていないので、
時代によって切り口は多少変わっても、同じような本が出版されるのですね。

この本に出会ってから、もう新しい自己啓発本は要らないな、と思っています。

さて、この本の全部を紹介するのはとても長くなり無理なので、
一番気に入っている第2の習慣について紹介します。

第2の習慣 終わりを思い描くことから始める

著者は、この章の冒頭で、『ある(愛する人の)葬儀に参列する場面を心の中に思い描いてみよう。』と言います。

その葬儀場には、故人の友人や家族が集まって、別れの悲しみ、故人と知り合いであったことの喜びをかみしめています。

あなたが棺の中を見ると、そこにいたのはあなた自身です。

この場面は、今から3年後のあなた自身の葬儀なのです。

式では、4人が弔辞を述べます。

親族代表の一人、友人代表の一人、仕事関係の人、あなたが奉仕活動を行ってきた協会や自治会などの組織代表の一人。

著者は、『これらの人たちに、あなた自身あるいはあなたの人生をどのように語ってほしいだろうか』と語りかけます。

周りの人達に、どういう自分を憶えておいてほしいと思うのか。

自分は周りの人にどういう影響を与えたいと思っているのか。

これこそが、本当の自分の人生の価値観だと著者は言います。

ボクも、このくだりをマジメに読んでみて、確かにそうだ!と納得しました。

この基本的な価値観に比べれば、
経済的成功、功名心など、表面的な成功などは、単なる見栄の塊、
取るに足らないモノであることに気づきます。

実際に、世界経済は見栄の張り合いで回っているとも言われてますしね。

『終わりを思い描くことから始める』ことは死生観そのもの

この本では、周りの人との関係性を含めた人間的成功を追い求める生き方が、
結局は経済的成功にもつながるといった考えが根底にあります。

ということは、この第2の習慣『終わりを思い描くことから始める』の考え方こそ、
この本の根幹ではないか、と思うワケです。

これに比べると他の習慣については、ややテクニック的な面があります。

ビジネスにおいて今や当たり前の、
『第4の習慣 Win-Winを考える』なども、第2の習慣からの派生のようでもあります。

どのように死にたいか、こそ、どのように生きたいかを決める基準になるのです。

これこそまさに死生観だと思います。

思い返せば、ボクも人生において、何か大きな選択を強いられた時、
無意識に、この人間的価値観に照らし合わせてきたと思います。

若いうちは、死について考えるのが怖い、考えたくもない、
自分の人生は1回しかない、自分だけのモノ、
だから今だけ楽しく暮らして死を忘れるようにしてきた気がします。

そういう時の生き方は、やはり自分勝手で、周囲の人に迷惑をかけてきたと反省します。

最近は年を取り、死について少しは自分のものとして考えられるようになりました。

だからこそ、この死生観を受け入れられるようになったのかもしれません。

日々の忙しさやストレスで周囲に対する配慮ができなくなることもありますが、
そんな時は内省し、できるだけ気持ちを落ち着つかせて、
終わりを思い描いてみるようにしています。

その基準から毎日選択を重ねていけば、きっとより良い人生になるだろうと確信しています。

人間的にも経済的にもバランスの取れた、
後悔の少ない人生、最期を迎えられるのではないか、と思っています。

 

というワケで、やや重い話になってしまいましたが、
基本的には迷わず明るい人生を送るために、この本はとてもおススメです(^^♪

終わりまで読んでくださって、
ありがとうございましたー!

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