病院スターバックス化計画!?~『スターバックスはなぜ値下げもテレビCMもしないのに強いブランドでいられるのか?』

医者雑談

こんにちは!
モーニングコーヒーは専ら粉のインスタント派、
経済的マインドが発達しすぎたドクターコンちゃんです!

先日、
『スターバックスはなぜ値下げもテレビCMもしないのに強いブランドでいられるのか?』
なる本を読みました。

個人的には、通勤途中にスタバもないので
毎朝、自分のデスクで粉のインスタントコーヒーを入れて飲んでおり
ほぼスタバに行くことはありません。

ただ、おしゃれなカフェブランドチェーン店の第一人者であるとの認識は持っており
海外出張に行くと、大概の空港にスタバがあって
その地域ごとのオリジナルマグカップが売っているため
思わずお土産に買ってしまうことが多いです。

人によっては
毎朝通勤の際にスタバで飲み物を買っていく方もいるようですね。

スタバのコーヒーは他店に比べて高いため、
カフェコストだかエスプレッソコストだか呼ばれるように、
年間換算するとバカにならない金額を使用することになるそうな。

それでも人を惹きつけてやまないブランドイメージが浸透していることは
同じ接客業に身を置く一人として
その理由が気になるところです。

できるなら病院経営にも生かせないかとも思います。

スタバのブランディング~品質こそがブランドを作る

スタバはそもそも、イタリア風のコーヒーの楽しみ方を
アメリカ市民に知ってもらいたいという
創業者の熱意から生まれました。

それまではアメリカ人にとってのコーヒーといえば、
仕事の前にまずい黒い液体を体に注入して
カフェインパワーで仕事への活力を上げよう!
という、カフェインドーピング的な飲み物だったようです。

それにたいしてイタリア人は
エスプレッソなどをカフェで嗜み
おしゃれな恰好品として楽しむというスタイルでした。

スタバ創業者は
アメリカ人にもオシャレにカフェというものを楽しんでもらいたい
という思いから
かつての安くてまずいコーヒーではなく
高品質なコーヒー豆を、
時間をかけて丁寧に焙煎し
やや高いけど特別おいしいコーヒーを提供するようになりました。

現代では当たり前にも思えるコーヒー文化を
アメリカに定着させたのです。

その後も、リアルな口コミから人気が出て
店舗が全米、全世界へと広がることになりますが
根本的な創業者の精神から離れることなく
おいしいコーヒーを
最高のカフェ空間で味わってもらうという、
高品質なカスタマー・エクスペリエンスの提供のみに
注力してきたそうです。

その結果が、現在のスタバブランドイメージを構築したとのことです。

サービスの質の維持、向上に努め続ければ
ブランドが出来上がる・・・

ためになるわ~( 一一)

スタバは値下げをしない

スタバの成功を見て、たくさんの競合他社が真似をしてビジネスを展開し始めました。

普通は競合が増えれば値下げ競争になりますが、
スタバは値下げをしません。

スタバはスタッフの誰もが
コーヒーの専門家たるバリスタとして接客できるよう
スタッフ教育にも力を入れています。

また、コーヒーを飲むのに最高の環境を提供するため
内装や椅子、テーブル、
BGMに至るまで
お金をかけてこだわっています。

値下げをすると、当然設備投資、人件費にかけられる費用がなくなり
提供サービスの質の低下を招きます。

値下げ競争に巻き込まれるよりも
質の維持、向上にお金をかけて
差別化を図ろうとしているワケです。

これ、医療でもできるでしょうか。

そもそも保険診療の場合は
国が医療の内容に応じて値段を決めているので
病院が勝手に値下げすることはありません。

値下げ競争は起きないわけですが
診療点数を勝手に上げることもできませんので
サービスの提供に費やせるコストも限られるわけです。

どんなにサービスの質を上げようとして
設備投資や人件費をかけようとも
それを値段に反映させることができない仕組みなので
結果として、経営側はコストカットしか考えなくなります。

ということは
病院側が自由にお金をかけてサービス向上に努めようとすると
自由診療しかなくなるわけです。

そうすると全ての患者さんの支払額が高額になっていきますので
日本ではなかなか難しい問題です・・・

スタバはCMをしない

そういえばスタバのテレビCMって見た覚えがないですね。

スタバ曰く、
他社は、製品はサービスの質の向上にお金をかけずに
コマーシャルに莫大なお金をかけているとのことです。

そういう企業は、CMを通して
実際の商品、サービスよりも良く見せることで
まやかしのブランドイメージを作ろうと躍起になっています。

ブランドイメージは無理やり作るものだと勘違いしているからです。

スタバは、前述のとおり
サービスの質にこだわることで
自然にブランドイメージが作られることを知っており、
莫大な広告料を払うより、
そのお金を質の向上に振り向けています。

また、新たな店舗を増やすことで
広告の代わりを果たすようにしているそうです。

ボクらも職人仕事ですから
その質の向上にのみ注力していれば
世の中に認めてもらえるというのなら、
こんなに有難いことはありません。

ただスタバのように何店舗も作るわけにはいかないので
やはり我々の存在を知ってもらうための
簡単な広告は必要なのかな、と思います。

ネット上の口コミが隆盛を誇っていますが、
スタバのように
リアル口コミだけで大きなブランドイメージが作られる企業があるという事実は
実に参考になります。

SNSのような飛び道具ばかりに気をとらわれず
スタバのように
初心に帰って
医療サービスの質向上に全力を上げたいと
決意を新たにするドクターコンちゃんでした・・・!!
(とブログで書いている矛盾)

最後まで読んでくださって
ありがとうございました~!!!

(スタバのすごさは分かったけど、
やっぱり朝はインスタントコーヒーを飲むケチな自分も再確認しました・・・!)

コメント

タイトルとURLをコピーしました