新型コロナと腰痛症

せぼねの話

自分自身も腰痛を感じるたびに
悪化しないかとハラハラしている
ドクターコンちゃんです!

今回は、新型コロナ感染と腰痛症についてお話しします。

新型コロナウイルスに感染すると腰痛も起きる?

新型コロナウイルスに感染すると、
発熱・咳・痰・全身倦怠感などの典型的な呼吸器の感染症状の他、
味覚・嗅覚障害など、実に様々な症状を呈しますが、
14~15%程度の感染者で
筋肉痛・関節痛も起こすことがあると報告されています。

新型コロナでなくても
ひどい風邪やインフルエンザウイルス感染などで
背中の筋肉痛を感じたことがある人も少なくないのではないでしょうか。

そもそもウイルス感染は筋肉痛を起こし得るものでして、
これまでもヒトパレコウイルス3型による
流行性筋痛症という病気が知られています。

ちなみに流行性筋痛症とは
感冒のような症状とともに
主に腕や脚の筋肉痛、力の入りにくさが出現するという疾患ですので
今回の話とはちょっと合わないかもですが(^^;)

こういうウイルス感染による筋肉痛は
体がウイルスと戦うための免疫反応の結果であるとされています。

通常の腰痛は、一定の姿勢や
体の動きによって痛みが出ることが多いですが、
ウイルス感染に伴うものは
体の動きと関係なしに起きると思われます。

ただ、新型コロナのメインの症状は
発熱・咳・痰・全身倦怠感などですので
腰痛だけがあるからといって
新型コロナを過度に心配する必要はありませんケド。

リモートワーク、運動不足により腰痛が起きる

長時間の座った姿勢や、運動不足は腰痛に悪い

直接的に新型コロナウイルス感染によって起きる腰痛より、
感染拡大で生活様式が変化したことの方が
腰痛の間接的な原因として多いと思われます。

最近外来に腰痛で受診される患者さんの中にも、
新型コロナが流行してから座っていることが多くなった、
運動不足になったという方が多くいます。

急速に広がったリモートワーク(テレワーク)のため
座っている時間が長くなったことや、
ジムや屋外での運動ができなくなったことによる
運動不足
腰痛の大きな原因となります。

昔から、立っているよりも座る姿勢の方が
椎間板への負荷が大きいことは知られています。

かつては腰痛になると安静にするように言われていましたが、
近年は安静による運動不足が腰痛を慢性化させると言われており、
腰痛になっても、動ける範囲で動いていた方が良いとされます。

また、運動療法は腰痛予防にも効果があるというデータが示されています。

腰痛予防のためや、腰痛の慢性化を防ぐためには
座ってないで動けってコトですね。

精神的ストレスやうつ状態も腰痛に悪い

さらに、精神的ストレスうつ状態についても
腰痛を慢性化させる要因となります。

これは単に気持ちの問題ではなくて、
医学的なメカニズムがある程度解明されています。

ざっくり言いますと
こういった精神状態だと
痛みを抑制する化学伝達物質の放出が妨げられるなどして
痛みが増強されるのです。

実際に、抗うつ薬の一部は
鎮痛薬として応用されています。

部屋に閉じこもって
誰とも話さずリモートワークしていれば
気分が滅入ってしまうのは当然です。

もちろん、新型コロナに対する恐怖も
精神的ストレス、うつの原因となることは
周知の事実です。

精神的ストレスを減らし、
うつの予防のためにも、
外で自然に触れたり
運動習慣をつけることが大切
と言われています。

つまるところ、
腰痛予防のためには
部屋で座ってばかりいずに
外で動いた方が良いというコトです。

コロナ禍における腰痛予防

まずは新型コロナにかからないよう
予防しましょう(^-^;

さらにコロナ禍における
間接的な腰痛発症の予防のためには
リモートワークなどで座り仕事する際も
長時間連続で行わず、
たまに立って歩いたり、
ストレッチしたりしましょう!

欲を言えば30分に1回休憩、
長くても1時間に1回は休憩が望ましいかと。

また、やっと運動しやすい環境になってきたので
ソーシャルディスタンスに気を付けながら運動したいものです。

ただ、どの運動がベストかという
確立された証拠はありません。

とにかく運動習慣(理想は週2回以上)が大事と言われています。

個人的には、人の少ない所で自然を感じながら
ウォーキングやジョギングしたりするのが好きです!(^^)!
(田舎ならではの楽しみかもしれませんが(^-^;)

ボクも
長時間パソコンに向かって腰痛を感じてきたので
ここら辺にしたいと思います・・・

最後まで読んでくださって、
ありがとうございました~!!!

参考資料:
神奈川県衛生研究所のホームページ内 ウイルス感染による流行性筋痛症のページ

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